願い続けていた……
 目を開くと、そこには茶色い天井が見えて……
 おはよう、雫。と、母さんが言ってくれて……
 学校行こうっ、雫。って俺の手を引っ張ってくれる女の子がいる、あの場所を。

「……なんで……白いんだよッ!!」

 でも、目を開くと、そこには真っ白な天井が広がる。

「……おはよう……」

 その言葉は、ただ部屋に響くだけ……
 やっぱり、これは夢じゃないんだ……