「じゃあ、決まり」 にんまりと彼が笑って。 クラスメイトの足音が近づく。 アガパンサスの淡い紫が目に入る。 「なら差し当たって。アドレス聞いていい?」 「も、もちろん」 ――神様、ありがとうございます。