「ねぇ、聞いてる?」

そして目がキレイにぱっちりと合った瞬間にそいつはというと……。


「プッ…ハハハハハ」

吹き出して笑いやがった。

しかも爆笑。堪えきれずに登駕は腹を抱えて笑いだしたのだった。


「わっ、笑い事じゃないでしょ」


――君の第一印象は
『最悪な生意気後輩』


いらだちを見せながら登駕にサッカーボールを渡す。するとへらりと笑う。


「すいません、先輩が蹴っちゃって…」


そう妥当な答えをしてはいるもののまだ、口元笑ってる。

ため息をつきながら、バシッと肩を叩いた。


「笑うか普通。あなた名前は?」