「食べよっか、真尋ちゃん」


「あ、はいっ」


お弁当を広げるとみんなが頭を寄せてきた。よく見たらみんな購買だ…


「うっわ!キレー」

「美味そうだな!」


今日のは久々にわたしが作った。次々にかけてくれる歓声がくすぐったい。だって


――本当は憧れてたかな


いつも輝くんの周りを取り囲むものはキラキラしてて。


いつかそのキラキラになりたい、そう願っていたから。


いつも見ていた世界に
すこしでも入れたことが
……嬉しい。



「あ、やっと笑った」


「え」