「え……」 「嫌うわけないじゃねえか…好きなんだからよ…」 ニッと笑ってはいたものの、登駕の目は寂しそうだった。 「っ」 「まぁ…急に言われても困るよな。抱き……ごめんな」 登駕はひらりと階段を飛び降りて、下からわたしを見上げた。 「返事は強要しねえし、好きになって悪い」 そのまま下に駆け降りて行った彼。でも呼び止めることも追うことも出来ないまま、そこに立ち尽くしていた。