「よし」と満足げな登駕はさらに続ける。何がいいのやら。 「今日帰り付き添います、あとで校門で」 「は」 拒否権も質問タイムもないんですかね…あ、行っちゃった。こんなお誘いの仕方があるだろうか、いやない。(反語) ▼△ 「なんで……」 理解と状況把握ができていないままわたしは校門に立った(もちろん後が怖いからだが)。 「あ、いた」 しばらくして登駕が来た。というかまだ初対面さながらなんだけど。いつの間にこんなに親密になったんだ。