年下彼は手強いのです,


カラフルにさえ見える赤、青、黄色のコーンを左右に鮮やかにボールで抜けていく。

サッカー部まで来たのはいいけど、登駕は、見当たらない。


「あ、真尋さん」

「あ、えと…」

「佐々木です」


ぼんやりしていたら元気で明るそうな佐々木くんに話しかけられた。そういえば、登駕と同じ学年だっけ。


「輝キャプテンなら、今日はいませんけど。登駕もまだです、つか、今日も来ないんじゃないかな」

「今日…も?」

「最近、調子おかしいんですよ。キャプテンの逞磨が休んでろって声掛けるくらい」

登駕は、前から確かに心境がプレーや調子とかに響くのはわかってた。でも、そんなに?