ピッ―――


ホイッスルが鳴る。キラキラと降り注ぐのは太陽の光。今日は、快晴。


太陽に照らされる君が、夢中に走り回ってる君が。


“好き”の二文字が伝えきれずにこんな調子。隣で声を張り上げている絢音ちゃんが眩しくて悔しい。


「ほーら!真尋ちゃんも声出して」

「は、はいっ」


頑張れ!と叫んでみれば輝くんと輝くんの隣にいる逞磨くんと目が合う。ブンブンと手を振ってきたのは、逞磨くん。


「お前2年だろーがっ」

「うわー先輩ひどい。真尋さんはオレも応援してくれてるんすよ」


輝くん――