「…………」 「カワイイ系だよね。大々的になることないけど、モテるし」 「何でそんなに詳しいの」 髪を結びながら淡々と喋り終えた祐李に聞いてみると笑いながら、「知らない人のが少ないよ?有名人」と答えた。 「モテんの?本当に」 あの根性と性格生意気後輩が?モテるだなんてそんな、あり得ない。世の中の女子はどうなってるのやら。 「かなり、優しいし。なんでそんな子にキレたの」 優しいなんて嘘だ、あれのどこがだ! 「いやいやだってさっきさ?」 あたしはすべてを祐李に話した。