年下彼は手強いのです,


ごめんね輝くん。嘘ついて。あの場にいたくなかっただけだよ。本当にごめんなさい。

傷つきたくなかっただけなんだよ。


「俺、楽しかったから」


――っ。また跳ねた。苦しい。心臓が、胸の辺りが本当にバクバクして苦しい。


好きだけど、苦いよ。


「わたしも楽しかったよ」

「良かった」


まだ輝くんは絢音さんが好きなのかな、聞きたいけど聞きたくない気持ちにふたをして。


「輝くん、部活いつ引退?」


話題を変えてみた。県大会準々決勝で敗退しちゃったことは聞いた。……でもまだ引退はしていないみたい。