「迷惑とか思わないし。ここ俺ん家だし、泊まってよ」

更に力を込めて、抱きしめると、雅は

「仕方ないなぁ。じゃあ、今日は泊まるね」

珠葵の背中に腕を回し、頬にキスをした。

「雅、あいつとは別れろよ。そんで、また俺と付き合お…?」

「……友とは、別れたい。けど、別れられない」

珠葵は、悲しそうに、俯いて呟く雅に心が痛んだ。