「隠さなくても、いいのになぁ…そんなとこも雅らしいけどさ」 隣で寝ている雅を見つめ、珠葵は呟いた。 「あんな奴、好きになって、俺を捨てて。結局俺に頼って…。 都合良すぎだよ、雅。俺がまだ、お前を諦められてないの知っててなんだろ…?」 悲しそうに目を伏せ、思うは雅。 雅、俺はお前が好きだ。 例え、あいつのことが好きでも。 雅には俺しか頼れないだろ? 俺しかいらないだろ? 俺は雅しかいないし、雅しかいらない。 あいつなんかに負けたくない。 あんな、 束縛男になんか。