「覚えて…る」


「あれさ……マジだから」


「え……」


マジって………

だって雅氷とあたしはただの………

ただの……何?


あたし達ってどんな関係??

あたし、どうするの?


自分の気持ちがわからない
どうしたらいいか……



「雅氷……あのね…」


「マジだけどっ…」


あたしの言葉を遮って話す雅氷
「マジだけど…忘れて。すみれと気まずくなんのは嫌だから。だから、今日のは忘れて。」


「そんな……」


抱きしめられながら、あたしはまだ戸惑っていた