「ありがとうございました、勇者様」
村人たちが頭を下げる。
エヴァとアーサーが聖堂の村を旅立ってから二週間が過ぎていた。
本当に魔物は増えているようで、下級の魔物とはいえすでに数体片付けていた。
シュリの力に頼るきらいはあるものの、エヴァも戦うことに慣れてきている。
そうして魔物を倒しては、これまで苦しんでいた村人たちに感謝されていた。
「わあ!従者さま見てください、お野菜がこんなに!!」
エヴァが貰ったお礼の袋を見てはしゃぐ。
「…我はもう串焼きは嫌だ」
シュリが憂鬱な声を出した。
諸事情で、数回ほどシュリの剣身での串焼きが行われたのは記憶に新しい。
ちなみにシュリは、その辺でしゃべっても驚かれないようにと子供の姿をとっている。
「ごめんなさい、シュリ。だけど従者さまが串焼きお好きなんですもの」
エヴァがあっけらかんと言う。
そんな無茶な扱いをしてもシュリの輝きはまったく衰えない。流石は聖剣といったところか。
「…あるじ。問題は従者ではなくあるじにあると思うが」
「えー?」
エヴァはまったくわかっていない様子だ。
村人たちが頭を下げる。
エヴァとアーサーが聖堂の村を旅立ってから二週間が過ぎていた。
本当に魔物は増えているようで、下級の魔物とはいえすでに数体片付けていた。
シュリの力に頼るきらいはあるものの、エヴァも戦うことに慣れてきている。
そうして魔物を倒しては、これまで苦しんでいた村人たちに感謝されていた。
「わあ!従者さま見てください、お野菜がこんなに!!」
エヴァが貰ったお礼の袋を見てはしゃぐ。
「…我はもう串焼きは嫌だ」
シュリが憂鬱な声を出した。
諸事情で、数回ほどシュリの剣身での串焼きが行われたのは記憶に新しい。
ちなみにシュリは、その辺でしゃべっても驚かれないようにと子供の姿をとっている。
「ごめんなさい、シュリ。だけど従者さまが串焼きお好きなんですもの」
エヴァがあっけらかんと言う。
そんな無茶な扱いをしてもシュリの輝きはまったく衰えない。流石は聖剣といったところか。
「…あるじ。問題は従者ではなくあるじにあると思うが」
「えー?」
エヴァはまったくわかっていない様子だ。