「ただいま」


「サラ!どこ行ってたの?
まさかずっと海に!?
心配したんだから」


マリアは一番に
あたしを心配してくれた


「ごめんなさい…ちょっと
人と会ってたの
つい話し込んでしまって」


「まったく、あなたは女なんだから
気をつけてね!
あ…誰に会ってたの?」


「え……と
男の人」


「……ふーん、へぇ~」


「何よ!」


「いや~サラの口から
男の人の話が出てきたの
初めてだから
それに、今幸せそうに見えたの」


「…そ、そう?」


「ええ、とっても
あ!アタシちょっと買い物
行ってくるわね
留守番よろしく。」


「分かった。
いってらっしゃい」


「いってきます」




あたしが…幸せそう?


きっと…それは錯覚



あたしの幸せは
家族の幸せ
ただそれだけ。