泣き疲れて
ウトウトしてきたあたしを
マリアはベットまで
運んでくれた


「寝てて良いわよ
1人で大丈夫?」


マリアの服の袖を
クイッと引っ張った


するとマリアは


「分かった。
何かお話しようか?」


「……マリアさんは
何をしているの?」


マリアは手を握り
静かな声で言った


「この街で孤児を助けてるのよ
この国は治安が良くなってきてるから
もうあんまり居ないけど
でもそれは良いことだから!」


「…他の子は居ないんですか?」


「働きに行ったり
学校へ行ったりしてるわ
みんな良い子でね…。
努力家だし。」


「……あたし、は
…なれますか…?」


睡魔があたしを襲う



「あたしも…その1人になれますか?」



そう呟いて
眠りについた



……夢の向こうで誰かの声がする



「フフよろしくねサラ」



……………マリア