人魚姫の嘘



頬に返り血をつけた
サラが出てきた


「王は死んだわ。」


端麗な姿のサラから
放たれる絶望的な言葉


「アナタは王の死体の始末を。
フフッ…しばらくここに居るわね」



「あの…サラ様。
お聞きしても宜しいでしょうか?
何故、王を殺されたのですか?
また王子も殺すのでしょう…?」


「質問が多いわね。
そんなの決まってる
金よ。」



「…でも
殺すことはないのでは?」



「怖じ気づいたの?
臆病ね。
肝が小さいんじゃない?
殺さないと、ここにある
全財産は自分のものにならないわ」