人魚姫の嘘



地下まで着いたのだろう


次に彼が開けたのは
重い鉄の扉だった


私は階段に隠れながら
その動作を見ていた



2人が入っていき
扉が閉まる前に
隙間から中を覗きみた



…中は、とてつもなく
広い図書室?



部屋の形は円型



壁にはぎっしりと
本が並んでいる



《こんなところに何が》




そう思ったとき…
彼が動きだし
並べられている本の隙間に
手を入れて



ぐぐっと横に引くと



なんと、本棚が動きだした


隠し扉。ではなく




その本たちの後ろには
数えきれないほどの
札束が表れた




ビッシリと…敷き詰められた札束



それを見たサラは
何とも言えない歪んだ顔をした



目は輝いていて
不気味だ。