声を奪われ


命を握られ


友を傷つけられ


自分の欲を見付けた時


その時だからこそ気付けた


本当に助けを求めていた人が居ること


ならばこそ

愛する者の愛する人を
自らの嘘で幸せにした、
最も優しい嘘つき人魚姫のリース



彼女の優しさは国をも救い
歴史を残していった




彼女の勇気を
民は知らずとも…
忘れない人は居る。






―その名はいずれ、




童話として世に受け継がれる







『人魚姫の嘘』










―END―