―噂に惹かれ、全てを投げ出してまで
愛する者と結ばれたいと運命を信じた
リース



―人間が起こした舟での火事で
落としたはずの命を人魚に救われ
声を頼りに運命を信じた
王子



―残酷な人生を憎みながら
本当の愛を探し求めて運命を信じた
サラ



3人が信じた運命は
それぞれ目的が違うものでも
幸せを望んだことに
変わりはない。



3人の結末が
それぞれ信じたものと違うものでも
幸せになったことに
変わりはない。



`声'しか頼るものがない中で
異なる人を愛した王子、
だが異なった人でも
愛した事に変わりはない


ならばそれを貫くだけ。



利用するための道具だと思っていた
王子を心から愛してしまったサラ、
だが自分の心には逆らえない


ならばそれを受け止めるだけ。