人魚姫の嘘



病室の扉は静かに開いた



「サラ、調子は?」


「ロバート……もう大丈夫よ」


「良かった。
今日はなサラに聞かせたいことが
あるんだ」


「聞かせたいこと?なに?」


「隣の町のことでな、
孤児院を造ろうと思う」


「それって…まさか」


「ああ、サラの過去を知ったら
何もせずには居られない
一国の主としても
サラの夫としてもな…

それから明日
サラのご家族に寄付金を送ろう」


「え、……嬉しい…
ありがとう…!」


あの事件以来
王が亡くなった事で
国民が困惑すると思われたが


次期王子は主としての誇りと責任を
しっかり果たそうと働いた


そのおかげで
国や隣の町の治安は良くなりつつある



この事に誰よりも
喜んだのは勿論サラだが



空から見守るリースもだった。