人魚姫の嘘



その事件解決の記事を
柵から解き放たれる想いで読んでいたサラ


「…あたし…は、もう」



…人殺しと言われない…


教会から逃げたあの日から
サラが毎晩見る夢で
(人殺し)と言われ魘されていたという事は
言うまでもなく…


もう魘される晩が来ることはないだろう


それ故にサラは涙を流した


静かな病室で
大きな窓の向こうに広がる海を見ながら…