人魚姫の嘘




「……幸せだった」


ルナが去り、リースの最後の言葉を
呼吸をするのと同じように
ポツリと吐いた。



頭の中はリースが来たときの記憶が
凄い早さで巡っていて



一人になると
余計に胸に染みる…記憶



腫れて重たい瞼を
もっと悪化させてしまうほど
流れる涙。



…でも、泣いてちゃダメだ
それが俺に渡した…嘘じゃない
リースの真実の言葉



必死に涙を堪えて空を見た



「…リース…」