「あ!!帰ってきた
リース大丈夫だった!?」


と元気に話しかけてくるのは
ルナだ。


周りの人魚たちも
チラチラ見てくる…
視線が痛い



「ねぇルナ
ちょっと来て」



「?良いわよ」



とにかく誰もいない場に
逃げるように泳いだ



逃げても…逃げても



私の頭からは



彼の顔が焼き着いて



どんなに足掻いても



忘れることなんて出来ないんだ