人魚姫の嘘





始まりは…私が
人間になったことから



王子に嘘をつき続けました


サラが現れて
死にたくなり、
最愛の王子を殺そうとした


日没の期限が近づいた時
私はまた嘘をつきました



それは、今までの嘘とは違う




今生きる皆が幸せになる嘘




魔女に私が狂ったと思わせて
必要なものを揃えた
睡眠薬と即効性の傷薬
ただ傷薬は私自身の血だと言われ



自然に血を流す必要があった。



まず、王子に睡眠薬を飲ませ
私が地下でサラを殺すと伝えた


そして、サラには
彼女の過去の記憶を使って
恐怖を味あわせた
銃を持つサラは私を撃つだろう


サラが撃つ銃弾で
私は血を流すことが出来た
自身の血がいくら薬だとしても
人間に成り変わっているから
効きは保証出来なかったけど…


でも良いタイミングで
王子が来てくれた
私がサラを刺せば王子は
私を恨み殺すだろう


どれだけ彼女が大事か
知っていたから


ちょっとした隙に
私の血がついた左手で
サラの傷口を塞いだ

そうすると出血は止まって
痛みは消えたと思う



私は3日目の日没に
魔女の呪縛に囚われて
死ぬはずだった


私は…何も出来ないまま
死ぬなんて嫌で
サラの過去を知ったら
もっと嫌で



だったら恨みの矛先が
私に向いて、
愛する王子に殺されるなら
魔女なんかより
ずっと



ずっと幸せだと思った