人魚姫の嘘




「何だよ、コレ……!」


混乱する王子
睡眠薬も完ぺきに解けていないから
頭も痛いだろう



私はスクッと立ち上がる
すると王子は私を強く睨んだ


「サラから…離れろ!!」


抵抗するでもなく
言うことを聞いた


サラの元へ駆け付け
強く抱き締める王子…


「サラ…!」



名前を呼んでいるだけなのに
サラは涙を流した


「…リース…お前が…?」


私をゆっくりと見つめる
その瞳は睨むとは違い
`信じたくない'
と訴えているようだ



「お前なんだよな…
この手紙も…」


手紙


ソレは王子に宛てた
私が書いた手紙
部屋から出る前に置いてきたのだ


「…こんなっ…!
`王子と結ばれたいから
サラが邪魔'だなんて
`地下には来るな'って

リースどうかしてるよ…!」


「…俺は、サラを愛してるんだ!
だから…」


王子は予め持っていた剣を握り
私に向けた



「許さないっ…!」




私は笑った。


嘲るように笑った。