鼻にツンとくる腐臭
予想通り、死体はそのまま
血が固まっていた
数秒後
本棚の隠し扉から
標的…サラが現れた
「…!!!貴女!」
片手に拳銃を持ちながら
目を見開らくサラ
彼女の目元は赤くなって
少しクマができていた
「っ!どうしてここに?
迷いこんだの?」
私は動じない。
「ああ、声が出ないのよね
分かったわ…
でもこの死体を見てしまったからには
貴女を殺す事になるの」
私は動じない。
拳銃を私に向けるサラ
でも手元が震えてる
「理解してるの!?
貴女を殺すと言ってるのよ!」
じゃあ撃てば良い…
そう言うように
私は腕を広げた
「何なのよっ…
何しにきたのよ!?
わたしの事止めようとしてるの?」
首を振った
そしてゆっくりと近づく
一歩、また一歩と


