悲鳴の中で この言葉がよく聞こえる 『王子!!!』 「王子…って誰?」 のんきに考えている 暇はない。 助けないと!! 船に近づく、誰も私が いることに気づかない 船の真横まで着いた 私も…呼んでみた 「おっ王子!!」 たくさんの人達が 呼んでいる…つまり 大切な人なんだろう… 「うわぁああ!!」 「えっ!」 頭上から男の声が聞こえた …と… 同時に見上げると 人が降ってきた ザブンッ!!!! 人が私の上に乗る形で 海に叩きつけられた 「痛っ!!」