『…チビ』

若「殺す」









部室を出ると、ドアの横に座っている光太を見つけた。











若「苦手なんだ、あぁゆう雰囲気。

  俺は、由姫菜のこと守れなかったから」

『…』

若「守れなかった、突き放した。

  なのに、今更どうこう言ったって仕方ねえだろ

  …っはは、俺は、弱いから。
  忘れなきゃ、アイツの顔思い出して、立ってられなくなる」














やっぱり、君は僕の一番初めのターゲットだ















『チビ。明日、昼休みに体育倉庫に来い』

若「チビじゃねえ!…って、何でだ?」

『一人で来い。誰にもばらすなよ。』













僕はそれだけ言うと、フィールドに立った。



































『遅れてごめん』

若「…何だよ、話って」











体育倉庫にあるマットの上に座っている光太。

僕は、君を。





言葉で締め付ける。











『光太。

 君は由姫菜を忘れるつもりなの?』

若「…ッ、そんな、つもりは…」

『あるよね?

 自分が立てないから。
 そんな理由で由姫菜を忘れるつもりなんでしょ?』

若「…じゃあどうすりゃいんだよ…ッ!


  由姫菜を忘れずに、由姫菜も俺も救うには、どうすりゃ…ッ!」


















.