走っている途中に、頭の中には由姫菜の手紙の言葉が頭の中に響いていた。






"麗華へ"





何処の階にも、由姫菜はいない。







"麗華には、私の復讐を手伝わしてしまって、本当に申し訳なく思っています"






ロビーで、看護師に聞いても見てはいないといった。






"麗華は優しい人だから、私の復讐断れなかったんだよね?"






自販機のあるコーナーにもいない。







"あの電話した日、貴女の泣きそうな声を今でも覚えています"






この病院は広い。探すにしても広すぎる。







"ねえ、麗華。"






食堂みたいなものがあるところにもそれらしき人物はいなかった。








"私と貴女の間にある秘密。あなたは知っていますか?"






麗「…ッどこなの…!!」








"実は私たち、姉妹なんだよ"







その事実を知っていることに、何よりも驚いた。







"…なんて、麗華は知っていそうだね?"






不思議と、足の速度が速くなる。







"久しぶりに遺品整理してる時に、母が大切にしていたアルバムを見つけたの。







この事実を知った時、私はすごくうれしかった。"







私も、私もよ。由姫菜。





"あなたは世界でたった一人の血のつながっている家族なのだから"












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