「まぁね…出て行けって言われたから家出した」


「やっぱりね。ってか君は?」


…俺?


「小野寺丈瑠。よろしくな」


「あたしは萩原美春。よろしく」


俺達は軽く自己紹介をした


「…で、今は何処に居るの?」


また話しを戻した萩原。


「今は俺ん家に居るよ。散歩してたら会って遅かったから連れて帰ったんだ」


俺は簡単に説明する


「そっか。瑠夏って案外淋しがり屋だからなぁ。何処に居るか分かったから良かった」


「ごめんね…心配かけて。」


「大丈夫。あっ、そうだ。咲那には気をつけてた方が良いよ」


…咲那って誰だ?


「どうして?」


瑠夏は不思議そうに聞く


「また何か企んでるみたいだから…廊下通り掛かったら聞こえた」


またって事は前にもあったのか?