【完】優しい彼の温もりに包まれて

「圭輔は幼なじみなんだ。保育園の時からのな」


“保育園”と言った途端、瑠夏の表情が曇ったような気がした


「瑠夏、どうした?」


「ううん。何でもないの…」


…ピンポーン


「おっ、圭輔来たな。沙穂行ってこい」


しばらくすると楽しそうに話しをしながらやって来る


「丈瑠、おはよー!!…ってなんで瑠夏ちゃんが居るの?」


「おはよ。理由はいろいろだ。聞かないでやってな」


瑠夏を見ると“話さないで”って表情してるから


「さっ、行くか。」


「皆、気をつけて行ってらっしゃいね。瑠夏ちゃん、また帰って来て良いから」


「良いんですか?ありがとうございます」


瑠夏もなんだか嬉しそう


「行ってきます」


4人揃って家を出た