「それで、何が起きてんだ?」


捺稀はしばらく言葉に詰まっていた


「瑠夏、イジめられてるの。咲那ちゃん達から…」


だから、あの場でしゃがんだんだな


「瑠夏は丈瑠君を守るために別れたんだよ。本当は丈瑠君に気付いて欲しかったんじゃないかな」


その後も捺稀は言葉に詰まりながら話してくれた


……俺、なんで瑠夏の異変に気付いてやれなかったんだろ?


好きならもっと早めに気付いてあげれば良かった


ちゃんと話しを聞いてあげたらこんなはずにはならなかったのに…


「言われなくても行くんでしょ?瑠夏のとこ」


もちろん言われなくても行くさ。


心配なんだ。


真っ先に謝らないと…


「瑠夏は屋上だよな?」


捺稀は小さく頷いた


俺は急いで屋上へ行く