【完】優しい彼の温もりに包まれて

「どうして?」


お父さんはあたしを家から出したくないはず。

「いつになるかは分からない実頼と喧嘩してばっかりだから」


「うん。そうする…バイト先に近い方が良いな」


「分かった。じゃあ、俺は仕事に行くから。娘をよろしくお願いします」


お父さんは光莉さんにお辞儀をしてから出て行った

「光莉さん…あたし、丈
瑠に告白されました。」


2人しか居ない病室にあたしの声が響く


「あの子、やっと告白したのね」


光莉さんも知ってたんだ


…丈瑠の気持ち


「でも、返事はしてない
んです。」


「どうして?」


「あたし、人を信頼してないから。離れて行かれそうで怖いんです」


丈瑠の気持ちは生半可じゃないというのは分かるんだけど怖いの…