【完】優しい彼の温もりに包まれて

「藤室とは何の関係もない」


瑠夏はびくともしない


「でも、普通に話してたじゃん」


今にも泣きそうな声だった


「俺はアイツと関わりたくない。だけど…」


「もう、それ以上言わないで!!聞きたくない」


続きを言おうとしたが瑠夏に遮られてしまった


「圭輔から聞いたんだ。此処に居るって…」


「どうして此処に来たの?あたし、会いたくなかったのに…」


強引に連れ出したのに相手しなかったもんな


「瑠夏が心配だったから」


でも、これは本当。


瑠夏は信じてないみたいだけど…


「あのまま咲那の相手してれば良かったのに…」


アイツの相手なんてしたくねぇよ。


アイツの相手するくらいなら瑠夏や捺稀と居た方がマシだ