【完】優しい彼の温もりに包まれて

「藤室とは何の関係もない」


関係あるから話してたんじゃないの?


「でも、普通に話してたじゃん」


……なのに何で?


「俺はアイツと関わりたくない。だけど…」


「もう、それ以上言わないで!!聞きたくない」


本当にこれ以上聞きたくなかった


具合悪いのに悪化する


頭が痛くなって来た


「圭輔から聞いたんだ。此処に居るって…」


「どうして此処に来たの?あたし、会いたくなかったのに…」


視線は下げたまま丈瑠に聞く


「瑠夏が心配だったから」


……心配?


それは嘘?本当?


「あのまま咲那の相手してれば良かったのに…」


あたし、丈瑠の顔を見たくなくて1人になりたかったのに…。