【完】優しい彼の温もりに包まれて

「もちろん。じゃあ行きましょうか」


あたし達は近くの空き教室に向かった


「で、先生。話って?」


空き教室の椅子に座りながら聞く


「さっき、多川先生から聞いたかしら?屋上の件」


「はい。聞きました。ありがとうございます」


「良いのよ。私は貴女の担任になれなかった事が悔しいわ」


先生の表情からして本当に悔しかったというのが分かる


「そのかわり…瑠夏のクラスの副担任だからよろしくね」


今西先生が副担任なら安心


今西弥生(イマニシヤヨイ)


あたしの1年の時の担任の先生でよき相談相手。


「早速、美春以外の友達が出来たのね?」


「はい。席が近かったので…」


「お名前教えてくれるかしら?」


今西先生は捺稀に話し掛ける