襖の方を指差して「あ・れ。なに?」ともう一度訊いた。 「真ちゃんだよ」 「それはさっき聞いたよ!何で居るの!?何者!?」 すると襖の向こう側からチッと舌打ちが聞こえてきた。 つい大きくなってしまった声のせいだと思ってわたしは口を両手で覆った。 …舌打ちとか怖い。 絶対怖い人に違いない。 「住む所探してたからおばあちゃんチにおいでって言ったんだよ」 あっけらかんと言うおばあちゃん。 その姿に呆然とした。 …軽い。 理由が軽すぎるよ、おばあちゃん。