平気な顔で。

まるで当たり前かのように言った雅。



「ぷっはははは!」



たまらなくあたしは吹き出す。


それが合図になったのか涼もお父さんもお兄ちゃんも、みんなが笑いだした。



「おい!何気、笑われんのが一番傷つくって!」



とか言いながら、遥自身も笑っていた。


新しくできたあたしの居場所は、こんなにも笑顔に満ちた場所なんだ。


なんであたしは独りが良かったんだっけ。



―――裏切られるのが嫌だったから。



でも不思議とこいつらに“裏切り”はあり得ない、そう感じる。