「てか、何であんな雑魚にやられてんだオメェはよ。そんなに弱かったか?お前」
「……病み上がりだからな」
「あぁ、そうだったな」
忘れてたのかよ。その為にお見舞いに来てたんじゃないのか。
「悪いな……」
会話していたあたしと遥の横を歩いていた涼が突然謝った。
なにが……
「来るのが遅くなっちまって」
「別に……。来てくれて助かったし」
ありがとな……って小さな声で囁いたら雅と遥に馬鹿にされた。
「なんだって?聞こえな~い」
嘘つけ。すぐ隣に居るのに聞こえてないはずがない。
「素直じゃないねぇ、泉ちゃん」
ドSの雅よ。ちゃん付けは止めてくれ。心臓に悪いから。