俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。


冷たい……。

そう、まるで氷のような瞳。


ゾクッと何かが背中を通った。



「ヘドが出る……」



何かにトドメを刺すかのように、暴言を吐いた。それに反応した男達。



「なんだと?」


「なめてんのか!あぁ゙!?」



2人の男がそこらへんに落ちていた鉄パイプを手に取り、泉に向かって一直線に駆け出した。


泉はそれに全く動じようとしない。



「バッ……逃げろよ!」



思わず叫ぶ。
けれど泉は全く逃げようとしない。


泉の方に行きたいけど、俺の方にも男が殴りかかって来ていて行けない。


泉に向かって走って行った男のうち1人が鉄パイプを振り上げた。