俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。


つーか……



「教えねぇから!」



◇◇◇



月と星が輝く夜空を見ていたら大きな欠伸が出た。


早く帰って寝たい。



「おい」


「あ?」



後ろを振り向くと男が突然俺の顔面めがけて殴りかかって来た。


間一髪避けることができたが……



「あっ、ぶねぇー……」



卑怯だなぁ、お前。

いや、お前等。


どうやら、敵は一人じゃなかったようだ。


……6人か。



「……佐久間の仕業か?」


「答える義理はねぇよ!!」



そう言いながらすごい形相で俺に殴りかかって来る男。


そして次々と6人が殴って蹴って来た。


1対6はちょっとヤバい……