俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。


遥も雅も言ってたけど
……さっぱり、わからないんだけど。


最低?鈍感?

意味不明。



「ごちそうさん」



2人の痛い視線を我慢して食べきった俺は部屋に戻って着替えを始めた。


そして丁度、上半身裸でいた時に沙羅が入って来て「キャー!!」と叫ばれて。


急いで出て行った沙羅は〝変態〟やら〝最悪〟とか…また叫んでいた。


近所迷惑だアホ。



「ほら、急いでよお兄ちゃん!」



そう真菜に急かされながら、学校が同じ3人で家を出た。


3人で行かなくても……って言ったら真菜がうるさそうだから言わない。



朝からやけにテンションが高い女2人との温度差を感じながら、俺は学校に向かったのだった。