俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。


恭輔の背中を見送った後、廊下から教室に居る泉を見る。



なんでアイツは必要以上に、人と関わろうとしねぇーんだろ……?



孤高な一匹狼のように強く。

でも、すごく儚き存在。



それが俺から見た泉のイメージだ。まだ泉と出逢って1ヶ月しか経っていないけれど。



人と関わることを故意に避けているような、そんな感じがする。



……そういえば。

前の学校に仲間とか居ねぇのか?



そこまで考えたところで、俺の思考を断ち切るようにチャイムが鳴った。