――…次の瞬間。
新入生全員が打ち合わせでもしたのかと思うぐらい一斉に立ち上がってこちらを向き、あたし達在校生を睨み付けたと思ったらそれに応えるように在校生も立ち上がった。
「?」
わけがわからない。あたしだけ座っているのだけれど、立った方がいいわけ?
「…………」
…まあ、いい。
様子見と行こうじゃないの。
この雰囲気……、あたしだって不良だ。この後に起こるであろう事がわからない訳じゃない。
『よーしっ、お前らぁ!用意はいいか!?』
は、遥!?
ステージにマイクを持って登場した彼に思わず立ち上がる。
ウオオオオオオ!!と、みんなが日本語じゃない言葉を叫んだ。
『よーし。…戦争開始だ!!』
遥はそう宣言するとマイクを乱暴に投げ捨て、ニヤリと笑って去って行った。
『…っしゃらああああ!!』
体育館に響く叫び声。



