あたしはずっと誰も信じることができなかった。


過去の辛い出来事が、そうさせていた。


だけど君たち桜に出会って変わった。


仲間を、友だちを、信じることができるようになった。


何度も危ない喧嘩をして、何度もすれ違って、何度も涙を流した。


あたしたちの青春はずっと危なっかしく、儚く、脆かったね。きっとこれからも、そうだと思う。



だけどあたしは心から思うよ。


君たちに出会えて、よかったと。


あたしたちが出会ったことに意味なんてない。
なくて、いい。


だって、理由なんて意味ないもの。
偶然にも出会ったのだから、それでいい。



だから……これからも、よろしくね。






【完】