俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。



今じゃケータイ扱ってる姿も、あまり見ない。



「遥…?」


「なんだよ、泉」


「あ、いや…なんもねー」



別に、いいか。

女好きが直ったってことは良い事…だよな?


本命の女でもできたかな。

だといいな。


ふと、その時。


ーーバンッ!!!!


教室の扉が勢い良く開く音がうるさく響いて、騒がしかった教室がいっきに静かになった。


なんだ…?



「おい、昨日の先輩の歓迎を迎えうった一年がいるのはこのクラスで間違いねーか?」