「やっと、お前を見つけた」



涼が、笑う。


つられたように、遥と雅も笑って。


……あたしも、まるで一年前に戻ったように笑えた。



「おかえり、泉」


「ただいま……遥」



遥に笑いかけると、遥がニッと笑う。



「おかえり、泉ちゃん」


「ただいま……雅っ」



黒い髪の毛に、ピンクのメッシュ。


彼のトレンドマークは今も昔も変わらない。



「泉。もう二度と俺たちに黙っていなくなんな」


「涼……」


「約束だ」



頬へと涙がつたう。

涼の言葉に深くうなずくと、その涙は止めどなく溢れかえる。


……優しすぎるみんなに涙が止まんない。


受け入れてくれてありがとう。


騙して、裏切って、本当にごめん。


ありがとう……。


感謝しても、しきれないよ。


この涙に約束する。


もうみんなを悲しませたりしない。