「あたしは3人をずっと騙してた」 そう。 騙して、騙して、騙して。 ――…裏切った。 「あたしは女なの」 そしてたくさんの人を傷つけた。 「ごめんなさい」 頭を下げて、心から謝る。 その時、 桜の3人との思い出が鮮明に輝いた。 涼とのタイマン。戦争。 水鉄砲で遊んだ事や佐久間とのいざこざ。 大きいことから小さなことまで、あたしの記憶の中は輝いている。 人を信じることをしなかったあたしを変えてくれたのは間違いなく桜達。 出逢わなければ良かったなんて、思わない。