――でも、
黄金の桜って古いんだね。
……あ、そっか。
黄金の桜は死んだって噂流れてたんだっけ。
古いって、偽者だって、思われてもしょうがないのか。
「……気にすんな」
――…ドキッ。
そう優しく声をかけてくれたのは
隣に居る涼だった。
「別に、気にしてねーし」
そう言うと涼は鼻で笑った。
…前と変わんない。
それに胸が詰まる。
「…ごめん…っ」
掠れた小さな小さな声で呟いた。
彼に聞こえているかは分からないけど、言わなければあたしの小さな胸が破裂しそうだったから。
…いつだってそう。
あたしは自分の事しか考えてない。
だから色んな人を傷つける。
――――――…
――――…
――…



